In Memories Delusional

どこまでも 続く この葬列が

不思議な懐かしささえ 感じさせ

見たことも 来たことも ないはずの

過去からの 風景が 手で招く

沈みゆく どこまでも 限りなく

沈みゆく 底無き底は冷たく

過ぎ去れば 永遠は瞬きもする間も

する間もなく 崩れ落ちるだけ

微かな記憶

遠くて近い

確かなものなどつもありはせず

何故と問われても

ただの悪い夢と片付けはしても

やけに鮮明で

すべては俺の心が作り出した

模造の記憶にすぎぬと言うなら

そもそも過去はどこに存在する

どこかに証が眠ると言うのか

もう諦めるべきなのだろうか

もうすべて終わりにしてやろうか

いくつもの 光景が 蘇り

いくつもの 死の記憶が目を覚ます

疑いが 確信に 変わる時

残された 最後の希望さえ

恐怖へと

振り返れば

遥か彼方から

渦巻く闇

作り出した悪夢なのか

幼き日に

教えられたはず

闇から来たる

深い霧

心の奥底に、刻まれた

あるはずもない、かつての死の記憶

触れようと しても 消えてしまう

あるはずもない かつての死の記憶

これで 何度目なのか 過去の中

思いを馳せて みても すり抜ける

手にしても やがて 消えてしまう

それは まるで 夢の ように

かすかな記憶

手繰り寄せても

気付いているのが俺だけなのならば

夢も現実も

等しく存在などせぬただの影

決して消えはせぬ

すべては俺の心が作り出した

模造の記憶にすぎぬと言うなら

そもそも過去はどこに存在する

どこかに証が眠ると言うのか

すべて無駄なあがきなのだろうか

幻と諦めるべきだろうか